身体を整える習慣【栄養士てまひまブログVol.8】

冬の寒さもピークなこの頃。身体を整えるための習慣を、手軽な飲み物から考えてみたいと思います。身体を整えるお茶として「三年番茶」の魅力についてお話します。疲れていたり、風邪気味だったり、食べ過ぎていたり、ストレスがあるときなど、身体を整える上で是非お勧めしたいお茶です。 

 

番茶と三年番茶の違い

番茶と三年番茶の違いをご説明します。
―番茶―
番茶は、新茶を粗く刻んで混ぜ、そのまま乾燥させる製法で作られることが一般的です。
新鮮で若々しい茶葉の風味をそのまま楽しむことができます。そのため、草の香りや爽やかな味わいが特徴です。
代表的な番茶には、京都の「京番茶」、岡山の「美作番茶」、徳島の「阿波晩茶」などがあります。

―三年番茶―
茶の茎葉が収穫されてから三年間寝かせられているものです。一定期間寝かせて熟成させることで、風味や香りが変化します。
熟成により、より深い味わいやコクがあり、時には甘味も増すことがあります。寝かせることで、茶葉中の成分が変化し、新しい風味が生まれます。カフェインが少なく、胃腸に優しいデトックス効果が高いと期待されています。

 

三年番茶の魅力

三年番茶は私たちの体に、以下のようなメリットをもたらします。

抗酸化作用: 三年番茶には抗酸化物質を含み、これらは体内の酸化ストレスから身体を守り、細胞の老化を遅らせる役割があります。

リラックス: お茶に含まれるアミノ酸やカフェインなどが、リラックスやストレス緩和に寄与すると考えられています。三年番茶が持つ深い風味や香りが、リラックス効果を強化することもあります。

ダイエット: カテキンやカフェインなどの成分が脂肪の分解を促進し、代謝を向上させることがあり、ダイエットのサポートにも期待されています。

血糖値の安定化: 三年番茶には血糖値の上昇を緩やかにする効果があるとされ、糖尿病予防や血糖値の安定化に寄与する可能性があります。

整腸作用発酵された三年番茶は整腸作用に期待がされています。

 

 

てまひまオンラインで販売されている宮崎茶房さんの有機三年番茶をご紹介します。
宮﨑茶房さんは、1983年より無農薬、無化学肥料の有機栽培を開始し、2000年には有機JASの認定を取得したほか、2013年にはイギリスの食の国際大会グレート・テイスト・アワードで金賞を受賞しました。肥料は堆肥などの有機質を使い、土づくりから安全・安心のお茶栽培を行っています。「有機三年番茶」は3年以上のびのびと育てた茶の茎を手作業で一本一本選別・乾燥させた後、平窯に薪火を焚いて手炒りで丁寧に仕上げました。薪火の香ばしい香りとスッキリとした飲み心地が特徴です。

 

三年番茶は、身体を温めるお茶としても知られています。身体が冷えやすいこの季節に、是非三年番茶を生活に取り入れてみてはいかがでしょうか。

文/ 栄養士 石原綾子