「おいしい本、いただきます。」は、食にまつわるさまざまなウンチクや名場面がいっぱいの、眺めておいしい、読んでおいしい本を紹介する連載です。4回目に取り上げるのは、川原泉による漫画『美貌の果実』。
ワインの知識の泉を浴びながら、最後にほろりとさせられる。
『美貌の果実』川原泉 著 白泉社 刊
奈良時代の高僧・行基が甲州で修行中、葡萄を手にした薬師如来の姿を見たことに感動し、この地に葡萄を植えたのが甲州葡萄の始まりだというーー。こうした伝説に始まり、ワインの語源から品種や香りの説明、栽培の手順や収穫後の仕込みのしかたまで、わずか39ページの漫画の中にさまざまな情報がぎっしり詰め込まれ...
「おいしい本、いただきます。」は、食にまつわるさまざまなウンチクや名場面がいっぱいの、眺めておいしい、読んでおいしい本を紹介する連載です。3回目に取り上げるのは、杉浦日向子によるエッセイ『大江戸美味草紙』。
江戸庶民の暮らしの真ん中に、
「食」のあるしあわせ。
『大江戸美味草紙』杉浦日向子 著 PHP研究所 刊
ひょいと角を曲がったら、朝ごはんの炊ける匂い漂う江戸の長屋の前に立っていた……。著者・杉浦日向子の軽妙な語り口に、そんな錯覚を起こしそうになります。「ごはん」とは御の字の付いた、たいそうな飯、つまり白米のこと。江戸っ子は何でも将軍様の真似をしたがり、三食白米を食べる将軍様に倣...
「おいしい本、いただきます。」は、食にまつわるさまざまなウンチクや名場面がいっぱいの、眺めておいしい、読んでおいしい本を紹介する連載です。2回目に取り上げるのは、鈴木由美子による『香港 地元で愛される名物食堂』。
「おいしい本、いただきます。」は、食にまつわるさまざまなウンチクや名場面がいっぱいの、眺めておいしい、読んでおいしい本をご紹介する連載です。第1回目にご紹介するのは、ジェフリー・スタインガーデンによる『美食術』。