季節のおすすめセット第六弾 新生活を迎える前に身体を労わる優しい調味料。

年末年始の疲れがでるこの季節。これから春が到来し、新生活をスタートさせる時期に体調がいまひとつ……なんてことになっていませんか?

「てまひま紹介」好評連載中、作家で料理家の樋口直哉さんと「てまひまオンライン」が新たな視点でお届けする「季節のおすすめセット」第六弾は、味噌・醤油・塩という調味料の必需品をセットにしてみました。

食卓に登場する回数も多い3つの調味料。たかが塩ですが、こだわれば日々の暮らしに美味しい豊さを必ずもたらしてくれます。

                    

まずは徳島にある井上味噌醤油常盤味噌。徳島県鳴門市にて創業140年、七代にわたり受け継がれてきた技術は、いまも大切に商品づくりに活きています。長きに渡り使ってきた木樽やもろぶたなどの木造りの道具を使うほか、天日塩に含まれる塩などその原料にもこだわっています。やや甘口で上品な風味は、味噌料理全般に使えて便利。また、生味噌としても味わえるので、おむすびや生野菜などとも好相性です。

 

そして、粒の粗い「麹屋の麹ソルト」を手がけるのが、岩手で90年以上の歴史を誇る麹作りを行う専門店麹屋もとみや天然醸造で作られた味噌の麹酵素を使い粉末にし、国内製造の天日塩と一緒にしたものが麹ソルトです。サラダにかけたり、肉、魚料理の下味付けに使うと、発酵効果で素材が柔らかくなり旨味が増すんだとか。

                     

最後に、兵庫県北部の小さな町での小さな醤油屋大徳醤油からは、「山椒醤油」を紹介します。天然醸造の国産丸大豆醤油に、兵庫県養父市特産の朝倉山椒をまるごと加えたつくりで、とにかく香りが特徴的です。肉料理から焼き野菜など、アクセントを加えたい時に活躍するでしょう。

日常的に使う調味料だからこそこだわりたい、新生活を迎える前に身体にやさしい調味料でリセットしてみてはいかがでしょうか。セットでお得な¥3,018(税込み)

 

 

樋口直哉
1981年東京生まれ。服部栄養専門学校卒業後、料理教室助手、フレンチレストラン勤務を経て、料理家に。科学的な考え方から、料理の「当たり前」を深掘りし、おいしさを最大限に引き出すレシピを紹介している。 作家としても活躍し、2005年『さよなら アメリカ』(講談社)で第48回群像新人文学賞を受賞し、作家デビュー。同作で第133回芥川賞候補にもなる。代表作に『大人ドロップ』(小学館・2014年映画化)、『スープの国のお姫様』(小学館)がある。料理書として『新しい料理の教科書』(マガジンハウス)、『最高のおにぎりの作り方』(KADOKAWA)など。

 文・構成/江嶋留奈子