自然のめぐりを、そのまま食卓へ
— Awaji Nature Farm —
📍兵庫県・淡路市
兵庫県淡路市。
かつて「御食国(みけつくに)」と呼ばれ、豊かな食材を朝廷に届けてきたこの土地で、
自然とともにある農業を実践しているのがAwaji Nature Farmです。
海と山に囲まれた淡路島の環境のなかで、年間30〜40種類もの野菜や果樹を育てながら、生産から加工、そして販売までを一貫して行っています。
農業のはじまりは、「人を育てること」からAwaji Nature Farmの農業は、単なる生産活動から始まったものではありません。
もともとは、農業で自立したいと考える人材の育成が出発点でした。その舞台となったのが、後継者不足によって残された農地や耕作放棄地。
「この土地をもう一度、活かしたい」
そんな想いから、畑づくりが始まりました。
今では、たまねぎやいちじく、ほうれん草、なす、リーフレタスやハーブなど、多彩な作物が育てられています。

自然の力を、そのまま活かすAwaji Nature Farmの特徴のひとつが、自然の仕組みを最大限に活かした栽培方法です。除草剤は一切使わず、有機肥料と微生物の力で土を育てる。
さらに、収穫や加工の過程で出る葉や皮などの残渣は、発酵堆肥として再び畑へ還されます。土から生まれたものが、また土へと戻る。
その循環のなかで、作物はゆっくりと、しかし確かに育っていきます。
捨てられていたものに、新しい価値を。畑で育てた野菜は、そのまま出荷されるだけではありません。
自社の加工所で、淡路島の食材を活かしたオリジナル商品としても生まれ変わります。

たとえば、玉ねぎの葉。
本来は捨てられてしまうことの多い部分ですが、そこにも美味しさと可能性があると考えました。
こうした取り組みは、フードロス削減にもつながり、2017年にはフード・アクション・ニッポンアワードにも入選しています。
素材を無駄にしないこと。それは、この農業の根底にある大切な考え方です。
「見える」からこそ、安心できるAwaji Nature Farmでは、どこで、どのように育てられたかが見えることを大切にしています。
生産者の顔だけでなく、畑の環境や育て方までも伝わるように。その透明性が、安心・安全につながっています。
自分たちで育てたものを、自分たちの手で届ける。
シンプルですが、その積み重ねが信頼をつくっています。

人の手で育てるということ。
野菜は、同じように見えてもひとつひとつ違います。同じ品目でも、育ち方や味わいには個性がある。
だからこそ、多くの工程を人の手で行っています。機械ではなく、人が見て、触れて、判断する。
そのひと手間が、単なる栄養価だけではない“美味しさ”につながっています。
食べることを、もう一度シンプルに「医食同源」という言葉があるように、
食は健康の基盤でもあります。
採れたての野菜を、そのまま食べる。
余計なものを加えず、素材を味わう。
Awaji Nature Farmの野菜や加工品には、そんなシンプルな豊かさがあります。

日々の食事のなかで、ふと「美味しい」と感じる瞬間。それが、少しずつ身体や暮らしを整えていきます。
淡路島の恵みを、どこでも。
自社で栽培した野菜やハーブ、そして淡路島の食材を使った加工品は、時間や場所にとらわれず、その美味しさを楽しめるかたちで届けられています。添加物を使わず、素材にこだわる。
それは、この土地の豊かさをそのまま感じてほしいという想いからです。
めぐる農業、ひらかれる未来人、作物、土壌。それぞれがつながり、循環していく農業。
Awaji Nature Farmの取り組みは、単に野菜をつくることにとどまりません。
土地を活かし、人を育て、食のあり方を見つめ直す。
その一つひとつが、これからの農業のヒントになっています。
淡路島の自然とともに生まれる、もうひとつのかたち。
その背景には、持続可能で、やさしい未来への視点が静かに息づいています。
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