日本の伝統調味料をつくり続けて190年 / 松合食品

てまひまオンラインで取り扱う、日本の食のいいもの。そのストーリーを生産者さんの声を通して紹介する「Pick up!つくりてブログ」。第4回目は松合食品田島 由紀子さん。

 

松合食品株式会社にて、東日本の営業を担当しております田島 由紀子です。

 

 松合食品株式会社は、実家の家業でありまして、熊本県の宇城市不知火町松合にて、1827年に創業した味噌、醤油、酢の蔵元になります。

松合は、徳川時代から、肥後藩屈指の漁港として栄えており、良質な大豆、小麦、塩が九州一円より集まり、その温暖な気候と良質で豊富な水により、醸造にも大変適しておりました。

こちらは、明治初期の4代目当主 松浦源七の写真になります。

当時は、このように棒に桶をぶら下げて、お醤油を配達していたのではないでしょうか。

 

 さて、今回オンラインにてご紹介いただく「天然醸造丸大豆しょうゆ」は、明治時代から受け継がれている醤油製造元帳をベースに昔ながらの製法でつくったお醤油になります。

お客様には、このお醤油を使うと、お料理の味が決まる!と大変ご好評をいただいている商品で、2019年の熊本県醤油品評会では、こいくち部門にて、最高賞の熊本県知事賞を受賞しております。

原料は、30年以上お付き合いさせていただいている契約農家さんに農薬・化学肥料を使わずに育てていただいた熊本産の大豆と小麦、ミネラル豊富な天日塩を使用しており、1年以上かけてじっくりと発酵、熟成させることから、芳醇な香りでふくよかな味わいがございます。お料理で何か味が物足りないかな、と感じるときに、お使いいただけたらとても嬉しいです。

 

 また、この丸大豆しょうゆですが、製造過程で出る大豆の油から石鹸を作り、工場設備等の洗浄にも利用しております。さらに、醤油を絞った後に出る醤油かすも、農家さんや畜産農家さんに、作物の肥料や飼料としてご利用いただいております。

SDGsの時代、弊社として出来る範囲で、環境に配慮した取り組みを進めております。

最後に、松合にて地元の方に大変人気の高い「まっちゃ朝市」をご紹介させてくださいませ。現在は、コロナ禍で開催を見合わせておりますが、コロナ禍以前は、毎月第三日曜日に開催されておりました。

朝市では、獲れたての美味しい魚介類や、海鮮だご汁、地元の方がつくられたお団子、炊き込みご飯、名物の辛子蓮根などがご購入いただけるとあって県外から大勢の方々が来て下さいます。

弊社も創業当時の蔵にて、味噌盛り放題のイベントを行っており、美味しいお味噌を、楽しく、いつもよりお手頃にご購入いただけるとのことで、ご好評いただいておりました。

コロナが収束し、再開した際には、ぜひ皆様お越しくださいませ。

松合にて一同お待ちしております!

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