熊野の自然の恵と守り抜く古式醸造/ 丸正酢醸造元

てまひまオンラインで取り扱う、日本の食のいいもの。そのストーリーを生産者さんの声を通して紹介する「Pick up!つくりてブログ」。第2回目は丸正酢醸造元の小坂和子さん。

 

はじめまして 合名会社丸正酢醸造元の小坂和子と申します。 当社の創業は明治12年(1879年)。「和歌山県東牟婁郡那智勝浦町天満」と言う場所で酢の醸造をしています。 交通の便が悪く名古屋からも大阪からも電車で約4時間、高速も無く、遠い所ですが、海と山に囲まれたとても風光明媚な場所です。 この地方は昔から神々の住む神秘の場所・信仰の場所と言われていて、2004年には世界遺産に登録されました(「紀伊山地の霊場と参詣道」)。

当社は創業以来、その那智山系の伏流水(「延命の水」とも言われています。)を使用。 酢造りにとって水は最も重要な役割を果たしますが、この水は最高の軟水で最良の名水、酢造りに最も適しています。 余談ですが、地元の漁師さん曰く、回遊魚であるまぐろも海に流れ込んだこの美味しいお水を飲むために集まって来るのだそうです。(那智勝浦町は、生まぐろの水揚げ高は日本一です。)

 

この場所で、創業以来143年間、変わらない方法(古式醸造)、変わらない蔵、変わらない木桶で、伝統を守り、酢を造り続けています。瓶洗い、ラベル貼りに至るまで、現在も全て手作業で行っており、めちゃくちゃ手間がかかります。(まさしく「てまひま」!) 
てまひまかけて木の桶で造った酢は、まろやかで香り高く深いコクがあります。 

田舎の小さな小さな蔵元ですが、目指すは世界!!! 現在は、イタリア、フランス、スペイン、オランダ、ベルギー、イギリス等、ヨーロッパを中心に輸出を行っており、ご好評いただいております。
さてさて、 今年「大阪キャリナリー製菓調理専門学校」の「企業プロジェクト2022」(商品を活かした商品開発に挑戦)に当社の「純こめ酢」を選んでいただき、カフェ総合科2年の方々 に、「純こめ酢」を使った様々な商品開発に取り組んでいただいています。  

 

当社の「純こめ酢」は、和歌山県ブランド米「熊野米」(減農薬栽培)をあまざけにして造ったピュアなお酢なのですが、木桶で熟成されているので、まろやかでコクがあり、当社自慢の一品です。 4月から始まったこのプロジェクト、先日「販売演習!!」と言う実演販売の中間報告会があり、行かせていただきました 

若い感性にめちゃくちゃ感動!!!
「純こめ酢」が様々なお料理やスイーツ、ドリンクに・・・!!!
どれも美味しくて、そしておしゃれ!!!

この後も11月の最終審査迄、ブラッシュアップされていくそうで、選ばれると、実際にカフェで販売されるとか。学生さん達の努力は続きます・・・この「純こめ酢」をドレッシングに使ったお料理を食べられて、「木の香りがする」と言って下さった大阪キャリナリー製菓調理専門学校の先生方との出会いがこのプロジェクト参加のきっかけです(^^)

そして、その出会いのきっかけは「てまひまオンライン試食会」。 お料理を作って下さったシェフとの出会い。 出会いに感謝感謝です!!!おかげさまで、素晴らしい体験をさせていただいています。

 

四代目 小坂和子 


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